YAMAHAの電動自転車、PAS VIENTA5。
電動自転車の中でも速いと言われていますが、乗り心地などはどうなのか?
今回は、速い電動自転車の質を左右する3要素に注目してお話します。
①変速ギアのスムーズさが大事
一つ目の要素は、変速ギアのスムーズさです。
速さを出す時、この部分の良し悪しが快適さを大きく影響します。
スムーズに切り替えられるか?
チェーン外れなどのトラブルは少ないか?
この2点で考えれば、PAS VIENTA5の内装5段変速×S.P.E.C.5は実にいい働きをします。
内装式の変速ギアは、長寿命でチェーン外れしないのが特徴です。
止まった状態で変速しても大丈夫。
サビや汚れに強いので、毎日乗る人にとっては使い勝手が良いでしょう。
S.P.E.C.5というのは、アシスト制御機能の名称です。
加速・減速しながらギアチェンジしたとき、スピードに合わせて最適なアシストを勝手にしてくれます。
他の無名メーカーの安物の電動アシストだったら、ここまで微妙なコントロールができません。
PAS VIENTA5は、不意に急加速したり、アシストが足りないと感じることがほとんどありません。
思った通りの走りができます。
電動自転車が初めての人でも違和感なく乗ることができるレベルです。
アシストのきめ細やかさでは、YAMAHAが頭一つ抜けている感じがします。
さすが、電動自転車を世界で初めて発売したメーカーですね。
ちなみに、バッテリー容量で電動自転車を比較する人もいますが、最近の電動自転車では差が小さいです。
全体的に品質が向上したので、主要メーカーならバッテリーで不満は出ないはず。
やはり変速ギアの質やアシストのコントロール性がポイントになってきます。
②Vブレーキでピタッと止まれる安心感
街なかで走るなら、信号待ちなどで止まらないといけない場面が多いです。
速さも大事ですが、ピタッと止まれるブレーキの質も大事。
特に重さとパワーがある電動自転車では、ブレーキに不安があるとスピードなんて出せません。
PAS VIENTA5は前輪も後輪もVブレーキを使っています。
このブレーキはマウンテンバイクなどでよく使われるブレーキです。
単純に「止める力」で言うなら、Vブレーキはトップクラス。
電動自転車のパワーをしっかり受けとめてくれます。
注意して他の電動自転車を見てみると、前輪Vブレーキ、後輪ローラーブレーキの場合が多いです。
ローラーブレーキは静かで長寿命が特徴。
ただし、単純に止める力だけで言えばVブレーキには勝てません。
普通のママチャリならローラーブレーキで十分です。
でもPAS VIENTA5のようなスピードを出せる電動アシスト自転車の場合は、後輪もVブレーキのほうが安心です。
PAS VIENTA5は前輪も後輪もVブレーキ。
ピタッと止まる力はトップクラスと言っていいでしょう。
③セミスリックタイヤの軽さは格別
自転車のスピードを決める重要な要素が、タイヤです。
PAS VIENTA5の場合は、セミスリックタイヤを採用しています。
このタイヤの特徴は、抵抗が少なくて走りが軽いこと。
スピード走行に向いているタイヤです。
ノーマルタイヤと比べても、加速性能はダントツ。
自転車はタイヤが変わると全くの別物に感じるぐらい、乗り心地が変わります。
ノーマルタイヤの自転車しか乗ったことがない人は、加速の良さに戸惑うかもしれません。
楽な姿勢で乗れるのも嬉しい
3要素は以上なのですが、最後にもう一つ特徴を紹介したいと思います。
乗る時の姿勢についてです。
PAS VIENTA5は、どちらかと言うとスポーツタイプの自転車です。
でも、フレームがまたぎやすい形になっているし、サドルを低くして乗ることもできます。
普通のママチャリのように、リラックスした姿勢で乗れるのです。
もちろん、ロードバイクのように前傾姿勢をとることも可能。
自由度が高いです。
乗る人の好みや気分で、姿勢を変えられるのは嬉しいポイントだと思います。
色々な高さを試してみて、一番しっくりくる姿勢を選べる。
もしかすると、これが人気の理由なのかもしれません。