イオンバイクで人気のバレリアーノIと、サイクルベースあさひで人気のカーググランド-L。
どちらも低床フレームを採用した、ちょっと高級な自転車なのですが、どんな違いがあるのか?
今回は、口コミだけでは分からない部分を比較してみました。
シンプルな前カゴか可変式の前カゴか

まず、最も大きな違いは前カゴの仕様です。ざっくりと違いをまとめると以下のとおりです。
バレリアーノI | 正方形に近い 幅38x奥行33x高さ21cm 容量約26.3L |
カーググランド-L | 横長 容量16L→26Lの可変式 |
やはり目立つのは、カーググランド-Lの可変式前カゴ。荷物の量に合わせて前カゴの横幅を拡張できるのが珍しいですねえ。
拡張すると横長になるので、ビジネスバッグやトートバッグなどを入れるのにも便利です。
一方、バレリアーノIはシンプルな形。容量はカーググランド-Lとほぼ同等ですが、正方形に近い形状なので、レジ袋などをサッと入れるのに向いています。
ブリーフケースなどのビジネスバッグを入れるには、横幅が窮屈かもしれません。
変速機が違う
バレリアーノIとカーググランド-Lは変速機の仕様も違います。
バレリアーノI | 外装6段変速 |
カーググランド-L | 変速なし 内装3段変速 |
6段変速と3段変速なら多いほうがいいと思う方もいるかもしれませんが、そうとも言い切れません。
なぜなら、内装3段変速はチェーントラブルが起こりにくく、故障しにくいからです。
外装6段変速は止まっているときや低速走行時にギアチェンジすると、チェーンが外れておかしくなることがあります。もちろん、普通に使えばめったに故障なんてしませんが。
ただ、やっぱり外装6段変速はスピードを出したいとか、坂道をより楽に走りたいというときには便利です。
一長一短なので、何を重視するかで選んでみてください。
ハンドルロックの有無
自転車を停める際の安定感を高める、ハンドルロック。
買い物を前カゴに入れるときも安定するので便利な機能ですが、バレリアーノIには付いていません。
一方、カーググランド-Lには「くるピタ」というハンドルロックが付いています。
細かい装備はカーググランド-Lのほうが充実していますね。
タイヤの違い
バレリアーノI | 一般的な26×1-3/8 |
カーググランド-L | 1.75幅の太いセミスリックタイヤ |
バレリアーノIとカーググランド-Lは、装着しているタイヤの仕様も結構違います。
バレリアーノIはよく見かける一般的なタイヤ。
一方、カーググランド-Lはセミスリックタイヤという、中央部分がなめらかで、両端にブロックパターンをあしらったモノを採用しています。
セミスリックタイヤの特徴は、舗装道路では軽快な走り心地を楽しめるけど、砂利道にも対応できることです。
走り心地が大きく異なるので、注目してみてください。
ドレスガードの有無
ドレスガードとは、スカートやワイドパンツなどの裾が自転車の後輪に巻き込まれることを防ぐためのパーツのことです。チャイルドシートに乗った子どもの足の巻き込みも防止できます。
バレリアーノIにはありません。
カーググランド-Lには、後輪の前側上半分にL字のパーツが付いています。
あまり気にならないポイントかもしれませんが、スカートやワイドパンツをよく穿く方は確認しておきましょう。
シンプルか充実のディテールか
バレリアーノIは機能的にとてもシンプル。
一方で、カーググランド-Lは可変式の前カゴやハンドルロックなど、さまざまな機能を取り入れていました。
多機能なほうがよいと考えるか、機能はシンプルでいいと考えるか、これは好みが分かれるところです。
ちなみに、どちらを購入するとしても、楽天市場経由で買ったほうがポイント的にお得になることが多いので、一度はチェックしておくことをおすすめします。